2段式ラックの使い方
- サイクル営業G
- 2024年3月8日
- 読了時間: 4分
更新日:10月2日
最近の駐輪場において、自転車を上下に駐輪できるようなラックを使用した2段式駐輪場が増えています。2段式駐輪場は、限られたスペースで収納台数が多く確保できる、という大きなメリットがありますが、2段式ラックの設置に注意が必要な場合や、使い方が難しいという声も聞かれます。
そこで今回は、2段式ラックについて、導入する場合の注意点と使い方についてご説明します。
2段式ラックとは
2段式ラックは上下2段に収容することで高い収容力を持ったサイクルラックです。
上段はラックレール(=自転車が載る部分)を手前に引き下ろし自転車を入出庫する引き出し2段式ラックと、ラックレール(=自転車が載る部分)を真下に下ろし低い位置で自転車を入出庫する垂直昇降式ラックの2つのタイプがあります。
2段式ラック導入時の注意点
2段式ラックは2段という特徴を持っている為、導入の際には注意が必要です。
➀高さ関係は問題ないか
2段式ラック設置する際には、製品にもよりますが2500~2700mm程度の天井高が必要です。
必要天井高が確保できない場合、上段への入庫時に自転車が天井にあたってしまい危険です。そのため、事前に導入予定製品に対する必要天井高を確認しておく必要があります。
また、平面式サイクルラックと異なり、下段の上部にはラックレール(=自転車が載る部分)がありますので下段の自転車にも高さ制限がかかります。子供乗せ自転車を下段に収容する予定がある場合は事前に高さの確認をしておくことが重要です。
➁ご利用者様にとって問題なく入出庫できる製品か
2段式ラック上段への入庫の際は、上段のラックレールを下ろす必要があります。
引き出し2段式ラックの場合はラックレールを引き下ろし、垂直昇降式ラックの場合はラックレールを真下に下ろします。その後ラックレールに自転車を載せ、上部へと持ち上げるまでが一連の流れとなります。
2段式ラック上段をご利用になられるご利用者様が、高さや操作力の面において実際に入出庫が可能かどうか確認しておくことが必要です。
引き出し2段式ラックの使い方
実際に引き出し2段式ラックに入庫している写真と合わせてご説明します。
➀ラックレール(=自転車が載る部分)を引き下ろし入庫の準備をします

➁自転車の前輪を持ち上げ、ラックレールに前輪を入れます

➂斜め上に向かって前輪を進行させながら後輪をラックレールに収めます

➃自転車が収まったらラックレールごと持ち上げます

➄ラックレールがおおよそ水平になったら奥まで押し込みます

これで入庫完了です。なお、出庫の際はこれらと逆の動きを行います。
垂直昇降式ラックの使い方
実際に引き出し垂直昇降式ラックに入庫している写真をご覧ください。
➀下段をスライドさせ上段を下ろすスペースを設けます

➁レバーを触ることでロックを解除します

➂ラックレール(=自転車が載る部分)を下ろしていきます

➃ラックレールを最下部まで下げる

最下部までと「カチャ」とハマります。手を放してもラックレールが上昇してこなければ、入庫準備完了です。
ラックレールが上昇してしまう場合は、最下部でのかかりが不十分ですので再度最下部に押し込んでください。
➄自転車を前進させます

⑥自転車全体を載せます

⑦レバーを触ることでロックを解除します

⑧最上部まで持ち上げます

入庫完了です。ガススプリングが上昇をサポートしてくれますので、力をそれほどかけずに持ち上がります。
なお、出庫の際はこれらと逆の動きを行います。
鋼鈑商事のご提案
いかがでしたでしょうか。
高さや入出庫の課題こそありますが、高い収容力の他にも「左右自転車と干渉しにくい」等、実は2段式ラックは非常にメリットの大きな製品となっております。
もし「写真じゃ伝わりにくい」「実際に触ってみたい」等ありましたら、デモ機のご用意もございますのでお気軽にお問合せください。
最後までお読みいただきありがとうございました。


